2009年 12月 17日
モノクロ写真の真実 (五)
【 モノクロで見るスナップ考 】
2000年代、長野氏が東京をスナップした1950年代から80年代とは、カメラに対する意識が大幅に違っている。
昔の写真を見ると、若者やお年寄りがカメラを全く意識せず映り込んでいる、実にほのぼのとした時代だった。
現代では、プライバシーや犯罪の絡みで、気軽にレンズを向けられない。
声を掛けて撮らせて貰うが、それは結果的にポートレートだ。
しかしそんな写真をモノクロにしてみると、余分な色が消え、見えないモノが見えてくる。
色を与えない事で、見る側それぞれに想像を働かせるようだ。
街中のスナップはモノクロが良く似合う。
つづく
by hama-no-ken
| 2009-12-17 19:23
| モノクロ